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高円寺に住む人、仕事する人、高円寺で遊ぶ人100人と対談する。ただいま5高円人め。
by koenjinohito
002 藤田朋子(ふじたともこ) Tomoko Fujita
プロフィール
高円寺在住。
フリー・エディトリアルデザイナー。
高円寺在住は10年目。



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-高円寺、10年ですかぁ。長いですねえ。出身はどちら?

藤田(以下、敬称略)「生まれが大阪、育ちが千葉です。」

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-あ、じゃあ、ほとんど千葉ですね。高円寺、けっこう千葉の人多いですよね。特に女性に多いような気がします。千葉って、東京の東の下町文化と地続きな感じ。ちなみに、高円寺の前は千葉?

藤田「代田橋です。」

-なるほど。環7繋がり・・・なぜ高円寺に?

藤田「当時のカレです(笑)」

-出たっ!男だっ!やった!(笑)書くぞ!

藤田「どうぞ(笑)。当時、代田橋に私のアパートがあって、(当時の)カレのアパートが高円寺にあったんです。それで、高円寺って、なんて楽しいんだろうって・・・」

-あぁ、ありがちなパターンだな(失礼・・・)それから?

「とりあえずいろいろあって(笑)、その後別れたんですけどね。じゃあ、お互い
頑張ろうねって・・・」

-で、高円寺という街が気に入った藤田さんはひとり残って、高円寺でアパートを探す、と・・・

藤田「いえ・・・それが・・・元カレも高円寺の他の場所に引越して・・・(苦笑)」

-バラバラになるけど、やっぱりふたりとも高円寺は離れられない!(笑)

藤田「そうなんです。でも不思議とその後、高円寺で一度も遭遇しないんですよ。」

-不思議だねえ(笑)。てゆうか、別れてもふたりとも高円寺って・・・バカだねぇ(苦笑)・・・

藤田「不思議なんです(笑)。で、その後、10年間(高円寺の)北と南を行ったり来たり引越してます。」

-今は北ですよね?なんか、どっかの国の話してるみたいだよな(笑)。動くのはやっぱり北口が多いですか?

藤田「南は今、あんまり行かないですねえ。OKストアと高円寺図書館くらい。あ、あと、今はサボっちゃってあんまり行ってないんですけど、"プロフェッショナルパーカッション"でマリンバ習ってました」

-おおっ!"プロフェッショナルパーカッション"!あそこ、気になってたんですよ!なんだかわからないけどデッカイ銅鑼(どら)とか置いてあるところ。打楽器好きなんですか?

藤田「楽器大好きなんですよ。」

-あそこ通ってる人に初めて会いました(笑)。もしかして昔、ムゲン堂(高円寺にあるアジア、特にインドに強い雑貨のお店)系ファッションしてたでしょ?

藤田「してましたね。昔は。(笑)」

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-全身インド服だったでしょ?高円寺って、昭和モッズ系とか全身ムゲン堂系とかのコスプレ派の女のコ、やっぱりけっこういて可愛いし、面白いですよね。どっぷりって感じで。でも藤田さん、今は普通のファッションですよね。

藤田「ある程度まで行くと、越えちゃって服はどうでもよくなるのかな?(笑)」

-じゃ、高円寺のベテランの女性のプレイスポットを聞いておきましょう。昼とかは?

藤田「最近、高円寺でランチを食べることにしてるんです。"GANJYU-YA"とか、"七は"、昼の"ドッグベリー"なんかで食べてます。やっぱり北口のお店ばっかりですね。あと最近できたあの、文庫センターの近くのオープンカフェっぽいとこ。あそこ美味しいんです!」

-あそこ気になるんですよね。妙に。今度ウチも取材しよっと。それにしても「昼のドッグベリー」ってところが、もう、わかってるなぁ。呑みは?

藤田「10時30分からの"ペンギンハウス"、"アジール"、それと・・・最近はちょっとごぶさただけど、"ぐ"とか。あと"アイツの噂"。」

-10時30分から?

藤田「10時30分までは、ライブハウスだから・・・」

-ああ、なるほど。通だなぁ(笑)。

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-それじゃあ、仕事の話をしましょう。今はどんな本のデザインを?

藤田「週刊誌です。だから週に2日でバーッと仕事しちゃえばあとは時間は自由なんです。」

-え?空いた曜日に他の仕事何本か入れないの!?

藤田「私・・・そんなに収入なくても、他に自分の好きなことやってたいんですよ」

-出た!「自分が食べられるだけ稼げばいいや〜」の高円寺思想!もう、先週(第一回のインタビュー)のデジャブみたい(笑)。

藤田「昔は、フリーデザイナーになったら、事務所構えて、アシスタントの人つけて・・・なんて考えてたんですけど、いざフリーになってみたら、それは違うだろ、それじゃつまらないでしょう、という感じで(笑)」

-他に好きなことって?

藤田「今は、機織りに夢中なんです。」

-は、はたおりい?あの鶴が恩返すやつう?

藤田「(笑)そう、あれです。『通販生活』で買ったんですよ(笑)。何でも作れるんですよ。マフラーとか、ショールとか、ニットバッグなんか作ってますよ。今日、持ってくれば良かったですね。」

-はあ〜・・・なんだか凄いですねえ・・・あなたのことがだんだんわかってきましたよ。デザイナーで打楽器やって、昔ムゲン堂ファッションで、機織りで・・・。旅系の人ですね?

藤田「(笑)・・・あと最近すごく迷ってるのが、アロマ関係の勉強をしようかどうか・・・」

-ますますわからなくなってきました。いや、わかってきたというべきか・・・。やっぱ旅系の人だな。自然体だ。自由人ってやつだ。ねえ、最初からデザイナーだったんですか?

藤田「私・・・経歴・・・めちゃくちゃですよ。説明すると長いですよ(笑)。」

-わかりました。文章にすると面倒臭そうなんで、ここは図にしましょう!


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-はー・・・・って、アンタ職変える人だねぇ〜(笑)まだこの先どんどん変わるな、こりゃ。

藤田「うーん、そうですよね(人ごとのように)。最終的には人間国宝になることが夢なんですけどね。」

-・・・(黙殺)。あと、この2度の長い旅がやっぱり、藤田さんの人生を動かしてるような気がしますね。やっぱ旅系の人だわ。ネイチャー系。自由人。波乱万丈のおもしろ人生。あんた、こりゃ、確かに高円寺以外は住めないわ!(笑)

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また高円寺の話に戻りますが、「高円寺の男のここがイイ!」というのを一言でお願いします(笑)。

藤田「何でも許してくれそう」

-え?

藤田「(相手の)女性がすることに関して、なんか口出さないとか、絶対に束縛しなさそう」

-あ、そういうことね。それはそーでしょ?もう街全体が束縛することもされることも嫌う街だもんねえ。

藤田「でも、元カレは束縛タイプで・・・(ボソボソ)・・それが原因で別れたようなもので・・」

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-え!?なに!?なにボソボソ言ってんの?それじゃ、逆に「高円寺の男のここがダメ!」というのを一言で。

藤田「一見、やる気なさそう(笑)。もちろん人によりますけど。一見ですけど(笑)。」

-ああ、鋭いですね。そう。一見ぐだ〜としてるよね。そこがいーんと思うんですけどね

藤田「心配になる時もありますよね」

-ああ、やっぱそう思う?最近思うんだけどね、これ、平成の日本の男子がそうだからってこともあるんだけどさ、今の日本の女性って「愛すべきダメ男」が一番好きでしょ?タイプ的に(自己肯定)。

藤田「?・・・そうなんですかね・・・?」

-なんだか深みにはまりそうな質問なんで、これでやめておいて、それじゃ「高円寺の女」を一言で。

藤田「人混みとか、渋滞をうまああくスルスルと抜けてゆくような感じ」

-・・・すげえ鋭い・・・まさに、その通りですよ。そんな感じ。
それじゃ最後に、藤田さんからこれから高円寺に引っ越しを考えてる・・・特に女性に・・・ウチのサイト、上京前に高円寺のこと調べる人とかもけっこう読んでくれてたりするもんでぜひ一言アドバイスをお願いします。


藤田「うーん・・・あんまりキバらないでネってことでしょうかね。東京出てきて、やってやるわ!的な感じだと絶対にマッチしない街だと思いますね。」

-まさにそうなんですよねえ。だけど、決してやる気がない人の集まりの街じゃない。むしろ、他の街より活気があるんですよね。そのあたりの微妙なニュアンスを、他の街の人たちに伝えるのが難しいんです。長々とありがとうございました!

藤田「(笑)いえいえ。つまらない話しかできなくてスミマセンでした。」

-いや、めちゃめちゃおもしろかったっす。これからもおもしろ人生を歩んでください。

藤田「はい(笑)ありがとうございました」

(インタビュアー:サロン・ド・高円寺編集部)
2005年11月 高円寺北口・AND'ON Cafe にて





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藤田さんのカバンの中身を訪問。
彼女の世界をほんのちょっとだけ覗かせていただきました。





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ご愛用のバッグ。割に大きめです。




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なんだかイロイロと出てきそうです。




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文庫本。カッコイイブックカバーです。どこの書店のかな?




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映画のチラシを2枚、セロテープでとめて作ったカバーだったのです。
うーん、これは盗める。これから、カッコイイフライヤーは2枚もらっておこうっと。




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今読んでるのは、イアン・マキューアンの『アムステルダム』。ヤバそう。




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フリスキーは、仕事に欠かせないそうです。そういや、CMでもデザイナーのお姉さんが噛んでるよね。




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iPodは音楽ズキ女子の全世界標準。ヘビロテはアイスランドのシガー・ロスだそう。ダークで幻想的で、不良な大人のための音楽。




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ネットで購入したiPodケース。デザイナーらしい選択です。イヤフォンが入るポケットが付いてるという機能性が特に気に入ってるらしい。




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そして、プリミティブな楽器も女子必携!・・・じゃねーだろ。これは、今日の対談のために持って来てもらいました。




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またもや楽器です。カエル型のこれは・・・




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背中の部分を棒で撫でると、グエログエログエロと音がする楽器。いわゆるギロという楽器ですね。藤田さんは、ユーラシア大陸にワープしたらしく、楽しそうに必要以上にデカい音で、これを鳴らしていました。グエログエログエロという音がアンドンカフェに鳴り響く高円寺の午後でした・・・




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財布他諸々です。キーケースと定期ケースがお揃いです。これは元カレにもら・・・












大人の高円寺の女性と午後のカフェで対談。まさにそんな感じでお話できたと思います。お話していて、藤田さんは、外見的にはフワフワとしてるんですが、芯には決して負けない強いチカラをひとつだけ持っているような、ブルーハーツの歌詞のような女性という印象を受けました。「これだけは譲れない」モノをひとつ持っている女性は、やっぱりカッコイイんですよね。高円寺にいる女性はこういう方ばかりなので気持ちいいんです。何がやりたいかわかってる女性ばかり。あと、ルックスは、若い頃の宮本信子(マルサの女)にどことなく似ています。そういえば、マルサの女の宮本信子は、かわいくてカッコイイ女性でした。藤田さんも、そんな感じの高円寺の人です。




予告★『高円寺の人』第三回 は、高円寺南口・喫茶クエスチョン経営の鈴木亮介さんと対談します。



お楽しみに!


第一回☆吉野純弥さんはこちら

サロン・ド・高円寺 編集部

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# by koenjinohito | 2005-11-30 19:50 | 第二回・藤田朋子さん